しらぼ、

松本まさはるがSFを書くとこうなる。

ザ・ノンフィクションよりノンフィクション

 

 


ドラマや映画、小説に貴方は何を求めるか?

 


息詰まるアクション?謎が謎を呼ぶミステリー?

 


僕はノンフィクションが好きだ。人間の本質が窺えるような、人間讃歌の作品。平凡で単調な人生を送る人なんてほぼいなくて、誰しもが掘り下げてみると悩みと絶望と幸福と失敗と成功が練り込まれた生い立ちを垣間見ることが出来る。

 


ただ、もちろんノンフィクション作品というのはあくまでも実際の出来事を「元にして」作られているのだから、厳密にはフィクションなのだ。結局は皆が観るエンタメであり、売れないといけない本なのだ。虚構だ。

 


では、もう圧倒的なリアル、ほんとのノンフィクションとは?それを観たい、感じたい。好奇心と探究心で心が震える。

 


そんな体験をできる場所があるのか?

 


そう。あるのだ。それを今回は実際に行った僕の実体験をもとに書いていく。

 

 

 

 


11月某日。千代田区

 


東京メトロ日比谷線で僕が着いたのは霞ヶ関駅だ。11月なのに日中はかなり暖かい。

 


A1出口と書かれた階段を登り切って地上に出るとすぐそこにある建物が東京地方裁判所だ。いい感じの「裁判所」の文字が厳かで、裁いちゃうかんな?といった雰囲気を醸し出している。

 

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ちなみに道路を一本跨いだところにあるのは農林水産省。僕が一生懸命、競馬で納めた血と涙の馬券代はこの農林水産省に吸い込まれている。もはや僕のおかげで農林水産省があると言っても過言ではない。

 


裁判所というと普通の人はほとんど縁がないかもしれない。何か事件を起こした、被害に遭った、金銭トラブルで訴訟する、なんてことが起きなければ、まず来ることは無い。

 


だからあまり知られていないのだが、裁判所は一般開放されていて、裁判が執り行われているときは自由に入って傍聴することができるのだ。しかも無料。ニートも安心である。

 


が、しかし執り行われる裁判はどれも個人情報が関わるので基本的に裁判所内での撮影は禁止。ニュースなどでの裁判のシーンが手書きの絵なのはそれが理由だからである。

 

 

 

 


まず正面入り口を抜けたところにあるセキュリティを受ける。飛行機搭乗前の手荷物検査と同じもので、金属類を外して探知機を潜る。荷物はX線検査を通す。

 


その後に当日の全裁判が何時に何号法廷で行われるかを調べる為に検索機を使う。開廷事件一覧表から民事、刑事で振り分けたり、一審、二審、高裁、最高裁などを絞ることもできる。一回一回の裁判の合間が短いので何度も一階に戻って検索機を見る時間はないから、時間と内容を見て傍聴できそうな裁判をメモしていく。

 

 

 

午前中から来ても開廷しているのでたくさん裁判が傍聴できたのだが、朝からビールとハイボールに誘われてしまったので到着が遅れてしまった。とりあえずまずは軽めに14時00分の常習累犯窃盗の事件を傍聴することにしよう。犯罪に軽いも重いもないのだが。719法廷に向かう。

 


エレベーターで7階に行き、たくさんある法廷室のうちから719法廷を目指す。ホテルの部屋に向かうのと大差ない。部屋の前にはその日部屋で行なわれる裁判のスケジュールが書かれており、被告人の名前もフルネームで書かれている。

 


※個人情報保護の観点から、実名は挙げずイニシャルで書かせてもらう。

 


法廷内に入る。部屋の広さはざっくり言うと学校の教室くらいか。ただ、これが高裁、最高裁になると一階のかなり広い裁判所で執り行われ、傍聴席には記者団やら関係者がかなりの人数入る。テレビドラマによくある法廷は広い法廷なので、一審、二審のような比較的簡易な裁判の法廷に来ると拍子抜けするかもしれない。

 


719法廷にはまだ裁判長はおらず、フリーの事件記者や、見学に来ている中学生の数人が傍聴席に座っている。制服の身なりからいって、かなり裕福な学校だろう。ほろ酔いでノンフィクションを求めて傍聴する31歳とは雲泥の差である。

 


法廷奥の扉から刑務官2名と共に被告人が入廷。手錠が解かれ、部屋中央の椅子に座る。刑務官2名は被告人が逃げられない様、不審な動きがないか監視しながら両脇に座る。

 

 

 

 


14時。時間ちょうどに裁判長が入廷。黒縁メガネをかけた50歳前後のオッサンで、おっとりとした目をしている。裁判官の黒い服がまるでオッサンがコスプレをしているみたいで絶妙にキモいと思った。傍聴席も全員起立。裁判長に続いて着席。

 


被告人は中央の証言台に呼ばれる。裁判官から話しかけられる。

 


「被告人、あなたはN氏、で間違いないですか?」

 


…はい。

 


被告人は小さく、ボソっと答えた。低い身長でかなり太っている。いかにも友達いなそうだ。拘留期間がそれなりに長いのだろうか。髪の毛はボサボサで留置品のグレーのスウェットの上下と黒のスリッパを履いている。

 


「では証言台の上に紙が置いてあります。それを読んでください。」

 


被告人は紙を手に持ち、ボソボソと喋り出す。

 


「良心に、従って、真実を述べ、何事も、隠さず、偽りを、述べないことを…誓います。」

 


これは民事訴訟法でいうところの「宣誓」というやつだ。これ以降の発言で嘘や隠し事があると偽証罪が成立する。逆に言うと宣誓しなければ偽証罪は成立しないが、裁判は進行しない。

 

 

 

「あなたにはこれからいくつかの質問に答えて頂きますが、あなたには黙秘権があります。質問には答えても良いですし、答えなくても良いです。応対に対して裁判所も判断します。」

 


…はい。

 


「ただし、虚偽の陳述をした場合、あなたを偽証罪の罪に問う場合があります。それをよくご理解した上でお答えください。」

 

 

 

一通りの流れを終え、事件内容と証拠取り調べ、判決までの流れが始まる。一度の裁判は30分程の枠しかない為、数回に分けて判決までの流れを行うこともある。

 

 

 

〜被告人N氏の事例〜

 


被告人N氏は8月某日、池袋の本屋、三◯堂に行き商品を窃盗し、店舗を出たところで店長に声をかけられ、通報。過去数回に渡り万引きを繰り返しており、同店舗でも3回目。

 


N氏は店内を物色し、ダウンジャケットの中に写真集を挟むようにして隠蔽、店舗を出るという手口を行った。写真集は某坂道アイドルのもので(巨乳)定価11880円。

 


被告人は当時、無職、ホームレス。本を盗んでは古本屋に転売することで現金収入を得るという犯行を他店でも同様に何度も繰り返しており、前科あり。

 


常習性が高く反省の意思もないとみた裁判所の判決は実刑1年6ヶ月。

 


判決後涙を流す被告人。その涙はなんの涙なのか。被害者側への申し訳なさ、事件に対する後悔なのか。いや、きっとこれからの刑務所生活を想像しての悲観だろう。

 


とりあえずな、写真集(巨乳)は転売するものじゃなくて、神棚にお供えするものだから。間違えちゃダメだぞ。

 


裁判官がコンコンっとガベル(木槌みたいなやつ)を叩いた。閉廷。10分ほどだった。ゾロゾロと傍聴席の人達にあわせて僕も部屋の外に出た。

 


すぐ終わったので14時15分開廷の裁判室に急ぐ。423法廷。覚醒剤取締法違反の案件だ。先程同じ法廷にいたフリーの事件記者らしき男もエレベーターに乗り込み、4階で降りた。

 


423法廷の法廷に入る。開廷していたがまだ始まったばかりのようで、黙秘権の説明途中だった。一通りの流れが終わり、審議に入っていく。警察官2名に挟まれるようにして座っている男がいた。白髪、50代後半、ガルフィーのスウェットを着ていて、いかにも、って感じのおっさんだ。

 

 

 

〜被告人I氏の事例〜

 


被告人I氏は某日、都内の4号線沿いに車を一時停止していたところ、パトロール中の警察官に職務質問を受けた。I氏の挙動がおかしかったことから薬物検査と車内の検査を行ったところ薬物反応あり。しかし車内からは何も薬物は出てこなかった。逮捕後、後日自宅の捜査に入るもそれらしきものは何も出てこない。

 


じゃあ薬物反応が出たから逮捕で、有罪。とは、ならないのが法律の面白いところ。覚醒剤は所持もアウト、使用もアウト。だが「故意に使用」していないと有罪にならない。

 


I氏は「たまたま知らず」に違法薬物が入っていたペットボトルの飲み物を飲んだことで薬物反応が出たとして、起訴されたことに不服申し立てをしている、というのが今回の裁判の内容だった。つまり故意なのか故意じゃないのか、がここの論争になる。

 


そんなまさか、と思うかもしれないが、同類の事件で同年10月に、似たような案件で無罪が確定している。

 


とりあえず今回の裁判は不服申し立てからの再審になるので、淡々と証拠の確認になる。判決が出ることはないので終わる前にすぐに部屋を出た。次は14時30の716法廷だ。

 

 

 

〜被告人S氏の事例〜

 


梅島在住のS氏(20代後半)は公園にいた外国人の売人から購入した覚醒剤を複数回使用しているとしてS氏の嫁が通報、逮捕された。

 


両親の仕事を継ぐ形で配送業の社長になり、自身もトラックの運転手となっているS氏。家族構成はS氏と嫁(20代後半)と子供(1歳)、近所には父母共に両親が住んでいて、仕事は親子での共同経営。

 


配送業の不規則な生活による慢性的寝不足に加え、帰宅後に育児も任せられたりしており、精神的にも疲労していた、とのこと。

 


嫁のメンヘラが過激化して嫁が9階のマンションの窓からから物を投げることで大家から退去を求められたり、浮気疑惑をもたれ、GPS装着、四六時中携帯を通話状態にしないと外出できないというスーパー縛りプレイまで繰り広げていたらしい。

 


被告人S氏曰く、様々なストレスが要因となり、精神安定剤やカフェインの乱用を繰り返し、挙句、近所の公園で出会った外国人が見せてきた覚醒剤を吸ってみたい、という気持ちになり、購入したとのこと。1gを購入し、自宅付近の駐車場内で一度に約0.1gほどをアルミホイルに載せライターで炙り吸引。しばらく自家用車内で過ごす、というのを繰り返していたらしい。

 


覚醒剤はダメ。絶対。それは分かる。ただね、GPSは辛い。それも分かる。分かるよ。と、涙ながらの同情をしながら、いったいどんだけのメンヘラ嫁なのかと証人で呼ばれている方を覗いてみるも、S氏の両親しか姿がない。なんだ、嫁は不在か。そう思った時だった。

 


チッ。

 


舌打ちをしながら貧乏ゆすりをする女性が僕の前の席に座っている。おそらく20代後半くらいだろう。あっ、まさかこの人ですか。

S氏の嫁は証人側としては呼ばれず、傍聴席に居たのだ。隣にいる禿げ上がったオッサンと小声で時折話しているが、おそらく弁護士だろう。

 


「全部私のせいになってる!信じられない!嘘つきがっ!あいつマジでムカつく!」

 


僕の見立てでいくと、メンヘラランクSである。転売するとかなりの価格で売れるだろう。

 

 

 

文句を言い切ったあと、嫁は突然手を挙げた。

 


「意義あり!!」

 

 

 

傍聴席でいきなり手を挙げ、声を荒げる。なんだこれは。ドラマか。僕にとってはかなり面白い展開になった。裁判官が大声で返した。

 


「傍聴席の方はお静かに!傍聴席の方には発言する権限はありません!」

 

 

 

まるで極道の妻みたいな、ピシャリとした言い方で、法廷はスッと静まり返った。

 


すいません、とボソッと肩をすぼめた嫁は隣の弁護士に「えっ、発言したらだめなの?」と聞いていた。「もし裁判の内容に不服でしたら、不服申し立てを別で出さないとダメです。」弁護士は額の汗を拭きながら答えていた。さすがS氏の嫁、Sクラスである。

 


今後どのように薬物から離れるのか、両親はどの程度介入して手助けをするのか、嫁とはどのように折り合いをつけるのか、そのあたりの話を裁判官は一通り質問してから、次回○月○日の○○時に判決を行います。と、次回日時を決めて、閉廷。なかなかの長時間の裁判で、15時30になっていた。

 


部屋から出たところの廊下で嫁がまだワーワーと文句を垂れている。面白くて次の裁判を捨てて僕は耳を傾けて聞いていた。不服申し立てしましょう!どこまでも協力しますから!と答える弁護士は終始笑顔だった。国選弁護人でもなさそうなので、こういった感情的な客はいい金になるのだろう。ひととおり聞いた上で、僕は次の法廷に行くことにした。

 


次は714号法廷の16時だ。

 

 

 

 

 

 

〜被告人A子の事例〜

 

 

 

被告人A子(20)は東京八○子某所にて大麻を所持、使用したとして現行犯逮捕された。日常的に大麻を所持、販売、吸引をしており、かなり強い依存がみられる。初犯での逮捕。今後の裁判次第で実刑になるか、執行猶予のみで終わるかが決まる。検察側は2年の求刑を望んでいる。

 

 

 

ここまでは、よくある話だ。ついうっかり手を出しちゃったら、辞められなくなっちゃいました。という話。だが、ここからが面白い。

 


被告人A子の証人として証言台に立ったのがつい数日前にA子と婚約したA氏(50後半)。AV男優の杉浦ぼっき氏に瓜二つの風体で、禿げ散らかった頭の僅かな毛をロン毛に伸ばしており、グレーのジャケットと七分丈のサルエルパンツにナイキのハイカットスニーカーというヤバすぎる格好をしている。A子が不細工ならそれなりに理解できるが、A子は整った容姿をしており、まさに美女と野獣、である。

 


被告人の処分を決める上でとても大事なことがある。身元引受人だ。両親や夫婦、親族、職場の社長などが被告人が社会復帰した後も面倒をみると証言することで、実刑期間や執行猶予の有無が変わってくる。それだけ社会復帰には周りの助けが必要なのだ。

 


が、これを逆手に取ることもできる。引受人が居ないから判決前に強引に結婚してしまうのだ。今回のケース「美女と野獣」婚はあからさまにその魂胆が窺える。それにこれは推論だが薬物で完全に囲ってしまっているとも言えるのではないか。

 

 

 

杉浦ぼっきが呼ばれ、証人として証言台に立った。

 


証人杉浦ぼっき(59)

・自称フリーライター

・過去の犯罪歴は大麻栽培と販売で3年と5年服役の前科2犯

・現在も執行猶予中

・9月にA子と入籍。A子逮捕前は同棲していたと供述

 


裁判官からの質問。

 


「A氏は同棲しているA子さんが大麻を使用しているのがなぜわからなかったのですか?」

 

 

 

「私は以前大麻を使用していましたから、臭いがあればすぐ分かります。ただ、A子からは臭いがしなかったのでわからなかったです。部屋にあればすぐ分かりますから、いつでも家宅捜査してもらって構いません。」

 


執行猶予中の身で薬物所持の疑いを掛けられたらたまったもんじゃない、と必死に答える杉浦ぼっき。裁判官が質問を続ける。

 

 

 

「あなたは現在執行猶予中ですよね?なぜこのタイミングでA子さんと入籍したのですか?」

 

 

 

「愛し合っているからです。A子が帰ってきたら私が責任をもって監視と教育を行い、真面目に更生させます!」

 

 

 

裁判官もさすがにこの入籍は減刑狙いと分かっているようで、ストレートに質問をぶつけたが、杉浦ぼっきも負けていられない。真顔で「愛し合っている」と訴えかける杉浦ぼっきのロン毛が喋るたびに右にゆらゆら、左にゆらゆら揺れて笑いを堪えるのに一生懸命だった。さぁ、この展開を裁判官はどう返すのか。

 


「分かりました。つまり、今後はA氏が見守るということですね。」

 


「はいっっ!!」

 

 

 

「そうでしたか。今回の逮捕時、A子さんは日常的に大麻を所持、使用していました。しかし、A氏さんは同居しているにも関わらず、その変化に気がつかなかった、ということです。これは更生していくのに相応しい環境ではない。裁判所ではその様に判断させていただきます。では、これにて閉廷します。判決は○○月○○日の○○時です。」

 

 

 

万が一にも本当に愛し合っていたら杉浦ぼっきにとって残念な話だが、これで一件落着。

 

 

 

今日はこれで最後の法廷だった。ゾロゾロと皆部屋から出て帰っていく。

 


裁判所の建物を出て、外へ。日が暮れるのも早い。もう薄暗くなっていて、「裁判所」の看板の金文字が鈍く僅かに光っている。

 

 

 

地方裁判所。そこは普段、関わることのない場所だけれど、一歩踏み入れると様々な人間ドラマが垣間見える。人間の欲望、怒り、嘆き、複雑な感情がほんの小さな部屋ごとに渦巻いている。僕がたまたま傍聴した裁判だけでもあれだけの事件と人々がいるのに、これが毎日毎日行われている。法を犯すというのはもちろん良いことではないのだが、犯罪者側の「人間らしさ」になんともいえない愛おしさも感じる。

 


ただ今日観てきた事件、あれはきっと氷山の一角なのだろう。地方裁判所に呼ばれるのも社会のほんの一握りの人だけだ。

 


街を歩くすれ違う人々も、満員電車の中の人々も、名前も経歴も分からないけれど、それぞれに、ドラマがある。裁判所で裁かれるような悪いものだけではない、人生のドラマ。

 


「ザ・ノンフィクション」という番組がある。毎週、様々な人にスポットを当てて取材をしていく、ドキュメント番組だ。サンスクリット語で「輪廻」を意味する「サンサーラ」という曲に思わず目頭が熱くなり、グッときてしまうのは僕だけではないだろう。人生は小説より奇なり。という言葉は本当だと思う。

 


そして、人生はノンフィクションよりノンフィクションだとも思う。

 

 

 

裁判所の前を通り過ぎるスーツ姿の人達一人一人にも、僕の知らないドラマがあるのだ。そんなことをぼんやりと妄想してみる。

 


さてと、と僕が地下鉄に向かうと、目の前に見たことのある後ろ姿が。

 


グレーのジャケットに7分丈のサルエルパンツ、ナイキのハイカット、そしてロン毛。杉浦ぼっきだ。証人を終えてこれから帰るのだろう。

 

 

 

一定のリズムで汚いロン毛が歩くたびに、

 


右にゆらゆら。

 


左にゆらゆら。

 


眺めていたら「サンサーラ」が脳内に流れてきた。目頭が熱くなり、グッときた。

 


さあて、そろそろ帰りますか。