しらぼ、

松本真青がSFを書くとこうなる。

世の中は複雑である。


世の中というのはいつも複雑である。

社会、ビジネス、宗教、恋愛etc…
1つも単純なものなどない。
国と国とが戦争したり、カップルがケンカするのも何かと何かという異質なものがぶつかりあうからである。
そして異質という中でも相対的というものがある。
これはちょっと彼氏とはセックスに対する考えがあわないのよねとか母親の味噌汁の味を再現しろよとかの次元を超えて極端に相反するもののことである。

でもその相反するものごとが存在することによって一方が認められたり、高く評価されることもあったりするから相対的なものも必要だよねということを※相対主義というのだけれど、今回はそんなお話。
相対主義(そうたいしゅぎ、英:relativism、独:Relativismus、仏:relativisme)は、経験ないし文化の構成要素やそれに対する物の見方が、その他の複数の要素や見方と相対的関係(is relative to)すなわち依存関係(is dependent on)にあるという考え方である。(Wikipedia引用)


さて時は遡ること数ヶ月前のこと。
僕は普段イベントとか合コンとかいった、ある程度作られた場面というところに行くのが結構苦手なのだけれど、
ふとしたきっかけで女友達Dちゃんから、合コンを開くから友達呼んでくださいなっていう頼みが入ってきたわけです。何人呼んだらいいのと聞いたらあと2人だと言われたんですね。女の子の方はその女友達Dちゃん本人は来なくて別の子の合コンをセッティング頼まれたんだとか。
じゃあ分かりましたよときびだんご片手にキジとか猿とか集めていく訳にはいかないんでケータイを取り出し、アドレス帳を開いてみる。
さて誰を呼ぼうかなと思ってスクロールしてみたんですね。3人とかなら
いのちをだいじに
めいれいさせろ
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とかで行くだろうなぁとか思った自分がキモいなぁとか思った
で、ここで2人ということはもう僕ちゃんは確定なんであと1人呼ぶ感じでいこうとなりました。で、ここで誰を呼ぶかというところですが、はい!ここで出ました。相対的な人を呼ぶわけです。つまりもっと柔らかい説明をするともう1人をブッッサイクぅぅうぅゔわぁ!みたいな人を呼ぶことで相対的な関係性になって僕の方が余計に良い人に見えてしまう様に仕向けるんですよ。わはは
このテクは実はよく使われていて、特に男子より女子の方が多く使ってて、だいたい可愛い子とブサい子が2人でプリクラとか撮るのはそういう相対的な関係性をよく理解しているからです。世の中は複雑である。
で、合コン呼ぶと鼻息荒くなるような、でも場の雰囲気は盛り上げてくれる、顔がイマイチでダライ・ラマみたいな友達M君がいるんだけど、このM君苗字が僕と同じ松本なんだよね。同じ松本って苗字だから尚更対比されて僕が良い人に見えてしまうわけですよ。さてじゃあこいつを呼んでしまおうかとなる訳です。ぶはは

で、松本君を召喚しようと思って、アドレス帳見るんですけど、改めてみてみるとなかなか面白いもんで、当たり前の話なんだけど、あいうえお順なんですよ。同じ苗字の人とかいると連続で
田中
田中
とか出ちゃうわけです当たり前だけど
で、僕の名前が松本なんですけど
松本が5件あったんですね。
で1人が僕の番号とかアドレスで、残り4人いたんですね。
松本○美
松本
松本
松本ひかり
このアドレス帳に登録する時点で何を焦ってたのか知らないけど松本とか斎藤とかその辺の空気中漂ってるレベルにポピュラーな名前はフルネームで登録しておかないと絶対後から分からないんだよね。世の中は複雑である。
ちゃんと焦らないでフルネーム欲しかった。これ2人どっちか分からないじゃん。○美ちゃんとひかりちゃんは女の子だからこの松本の2人のどっちかが俺が召喚しようとしている松本なんだよね。
昔は携帯電話とかなくて1人1人電話番号覚えたりするから番号見たらわかるんだけど、今は番号覚える必要もないから当然覚えてないわけです。じゃあどうすればいいのか。
安心して下さい。
単純なことです。2つとも電話してしまえばいい。
とりあえず1つ目の松本に電話します。プルルルルっと鳴ってすぐ出ました。男です。
「あっ、もしもし?」
いやぁしばらく会ってもないし、電話もしてないから声を聴いても松本君の声なのか全然分からないんです。だからこれは特徴を聞いて確認するしかない。
「えっと、顔がイマイチで合コン呼ぶと鼻息荒くなる松本君で合ってるよね?」
と、的確な質問をします。
的を得るとはよくいったものですね。的中ですよ。相手は怒りを露わにして電話をガチャリと切るわけです。つまりこれは違う松本です。よしこれで、もう1つのアドレスの松本君こそが、僕の召喚したい松本君だと確定したわけです。
早速、もう1つの松本君に電話します。
プルルルル
プルルルル
プルルルル

一向に電話が繋がりません。あれ?どうしたのかなと思って待ってみたのですが、繋がりません。
じゃあ仕方ないからメッセージを入れておこうと思って、松本君に合コンの日程と場所を書いて送ります。しばらくすると、「了解~!」とメッセージが。
さてこれで僕のモテマクリ合コンが準備出来たわけです。

相対主義よありがとう。




さて当日です。
僕は意気揚々と合コンの待ち合わせ場所に行き、到着です。
3対3の合コンにだったのですが、女友達が誘った男が急遽ドタキャンをしたわけです。つまり男2人の女3人です。僕とダライ・ラマ、もはや僕の勝ちですよ。
さて女はどんなのが来るのかな、麻美ゆまみたいなのが3人来たらいいなぁと期待する訳です。今回の合コンは
アサミ・ユマ
という感じですな!最後の1人は帰国子女かなにかだろう。

しばらくするとケータイにメッセージが。
「着きました。」
松本君からのメッセージでした。ケータイ画面から顔を上げて前を見るとそこには、
ダライ・ラマとは程遠い爽やかイケメンくんがいるではないですか!
どのくらい爽やかかというと揚げた唐揚げのままが普通だとすれば彼はクッキングシートで余分な脂を落としきった上におろしポン酢を添えたような爽やかさなのです!
そこで僕はふと気付いたのです。
これ友達の違う松本だったな!と。
しかも彼は外面だけでなく高学歴であって、どこでどう間違ったのかかっこいいほうの松本君を呼んでしまったのでした。
完全に逆手を取られたわけです。アベレージな唐揚げと爽やかポン酢おろし唐揚げとか相対的に並んだ時、僕に箸がのびることなどありえないのです。

まぁ人数余ってるからそれでもどうにかなるだろなって俯瞰して考えていると、女子3人がやってきました。

3人ともダライ・ラマみたいな顔でした。
絶対絶対あれは麻美ゆまじゃない。
そしてイケメンくんと僕の方を見てテンションあがったのか3人とも
みたいな感じで鼻息荒くしてた。






ちなみに、後日本当にダライ・ラマみたいな松本君の連絡先探したら
松本光と書いて まつもとひかる
だった。あぁ。これ男だったのか。
世の中は複雑である